30年以上も接客業に携わってきました。
この経験を活かして、さまざまな人間模様を学んできました。
世の中にあまたある対応方法は、けっして事例が同じではありません。
ヒトの主張は千差万別ですからね。
それでも私が経験し、特に難しく苦労したケースを
お伝えして、みなさまのお役に立てれば何よりです。
激突 お客様お怪我編
【経験1】お客様の赤ちゃんがエレベーターに挟まれた
その時、エレベーター付近でアテンドしていた係員は、ゲストに目配せをしていた。
人の往来が多い時間帯は、誘導が必要だ。
脇から幼児を抱っこひもでかかえた若いママが近づいてくる。
エレベーターには宴会が終わったばかりの初老数人が乗り始めていた。
ママがドアが閉まる直前に入ろうとしたので、係員が制止…が間に合わなかった。
閉まりかけた左右ドアに、赤ちゃんの頭が挟まれたのだ。
(のちに検証すると、初老数人のうちの男性がエレベーター内のドア閉ボタンを押していたのだ)
火をつけたように泣く幼児。若いママも驚いたが、目の前には手を差し伸べていた係員がいた。
ママ「あなたが、入れと誘導したのではないか」
赤ちゃん「うぎゃー!!わー!」
係員「いえ、私は逆に…」
赤ちゃん「うわー!わわわわ」
ママ「ぶつかったのは何でなのっ」