大ピンチ! タイヤがパンクして走行不能だ
急いでいるときに限って、トラブルが降ってくるのですね。
でも、
あわててはいけませんよ。
ここで出方を誤ると、パンク修理を数千円ですむところ、 余計な出費が
2万、3万円とかかってしまいます。
私の実体験を踏まえて、対処術をご紹介いたします。
- ・タイヤパンクという緊急時の対処法がわかります
・タイヤ修理キットは便利だが使用後に難があることに気づく
・加入している任意保険のロードサービスを優先できる
・JAFとレスキュー各社の違いがわかる
待って! パンク補修キットを使用するまえに
ご覧になっている「パンク補修キット」は、このほど緊急に使用したHONDAフィットの純正品です。
早く帰りたい一心で、つい安易に使用してしまいました。
実は、このボトル内の液剤がクセものなのです!
この液剤の成分は、主に化学結合で接着する有機溶剤系の成分が入っています。
修理溶剤を注入すると、化学成分がタイヤのゴムを少し溶かし、その溶けたゴムで穴を塞ぎます。
(製品によって、この限りではありません)
ホイールバランスが崩れてしまう…
その補修剤を注入後、内側に滞留し続け、やがて固着していきます。
つまり、タイヤ内部にあるはずのない異物があるのですから、ホイールのバランスが狂います。
とくに高速走行時に異常な振動がハンドルに伝わり、危険を感じるので
疲労感がハンパありません。
したがって、この補修剤がタイヤの中に混入いたしますと、
そのタイヤやホイールは買い替えなければならないことが起きてしまいます。
1本ですまなくなるナ。どうする?
GSの作業員の方に事情を伝え、タイヤとホイールを外して
液体の除去を行いました
やさしいですね
このように「パンク補修剤」の使用は、タイヤ修理に対する最大のデメリットになります。
その1.修理キットのコンプレッサーでエアーのみ入れてみる
まず下の画像をご覧ください。
ご覧のようにタイヤを地面からのぞき見ると、
クギ(アンカーボルト)を踏んでいました。
それこそぴったりのタイミングで ”みぞ” に刺さったのですね。
これですと、じわじわゆっくりとエアー漏れしていたのです。
したがってエアー再充填しても、すぐには抜けません。
ボトルの補修剤液を使わずにエアー充填してみよう
標準適正空気圧(ドア付近にシール貼付あり)より、
やや多め(1~2割増し)に充填し、
エアー漏れの音や違和感がなければ、
ガソリンスタンド、修理店、カー用品店まで
移動は可能です。
(およそ10㎞までは可能でしょうが、万一の心構えで油断せず)
お手もとのスマホの音声AIや検索で、パンク修理ができる店舗を
探しましょう。
これが一番、安上がりの修理代になりますよ。
くれぐれも異物のボルトや釘は、その場で抜かないでくださいね。
おねがいします
各店舗の修理費用
参考までに、パンク修理費用をご覧ください。
ホイールを外さない「外面処理」の料金です。
※2022年1月現在調べ(価格は、地域店舗で異なります)
ガソリンスタンド | イエローハット | オートバックス | タイヤショップ | 自動車修理工場 | |
パンク修理 (スタンダード) | 1,800円~ | 2,200円~ | 1,800円~ | 2,200円~ | 2,000円~ |
その2. 加入している自動車保険の特約を利用する
あなたの車両に、各社の任意保険をかけていると思います。
コンビニで加入できる ”1Day保険”も含まれます。
そのなかに特約ロードサービスが付帯されていることが多くあります。
これを使わない手はありません。(一部例外あり)
安易に修理キットを使ってしまったカァ
ならないのです…
【メリット】
・連絡が行き届けば、無事に支援を受けられる
・作業の苦労がない
・費用が安くすむ
・場合によっては移動のためのタクシー代も
【デメリット】
・連絡から支援(移動)まで待たされることで長時間になる
・特約サービスを受けられない状況もある
(例;感染症(新型コロナも可能性あり)流行時、気象自然災害時等)
・依頼対応できるサービス社が近隣にないので支援が受けられない
(レッカー車の手配ができないなど)
その3.レスキュー会社への依頼は高額を覚悟
・料金表があっても、レッカー移動に合わせた距離費用が含まれてないことがある
・移動距離の計算方法が不明瞭
・電話口での交渉の正確性に問題あり
・費用が万単位で十万円を超えることも
普段使いの車なら、直接レッカー車を依頼することは
さけた方が無難ですよ
その4:JAFは安心 作業も費用も間違いなし
JAF非会員でも、その場で会員加入はできる?
では大きく違うから注意だね
- ・まずは加入している任意保険の特約を利用する
・JAFなどのレッカー移動を要請する
・パンク修理キットの付属薬剤を使わず、コンプレッサーのみ使用する
・修理キットの使用は最終手段(ただし切迫している状況なら優先)
パンクに気づいたときは安全確認 まずは事故に気をつけて
あなたの命が最優先です。
道路上で気づいたら、
すぐにハザードランプを点灯させ出来るだけ低速で、安全確保できる場所まで
移動してくださいね。
高速道路上であれば、
ハザードランプを点灯させ、路肩ではなく非常駐車帯やSA、PA(サービスエリア等)
まで移動してください。
やむなく路肩に一時停止した場合は、ハンドルを左いっぱいに切り
・追突を避けるため、同乗者全員が避難します。ガードレールからも相当に離れてください
(車内待機がたいへん危険です)
・発煙筒や停止表示板を使用(車両の後方)し緊急事態を後続車両に知らせます
・その後に、高速道路上の非常電話か携帯電話#9910で道路管理センターで緊急連絡します
追突事故など誘発してしまいます。